35年、第一線で活躍し続けている高河さん。
目指すべきは、
「絵を描くことを仕事にすること」ではなく、
「絵を描くことで食べて行くこと」。
漫画をキャリアスタートに、キャラクターデザインなど
幅広くキャリアを重ねる傍ら、
出産や子育てもこなしてこられた
高河さんの生き方が詰まったメッセージです。


高校生の頃に取り組んでいた同人誌に端を発し、
これまで関わった個人的な人物相関図を通して、
歩んできた仕事遍歴を紹介してくれた高河さん。
「仕事はどういう流れでやってくるのか」
という業界の構造を、
人との出会いに焦点を当てて
解説してくれました。
1つのお仕事が終わっても人間関係は続いていく。
だからこそ、単発と捉えずに、
1つ1つの出会いを大切に。
業界内の編集者の異動や
メディア化などに言及しながら、
「キャリアは大きな流れの中で
続くということ」を語ってくれました。
「締め切りがきつい」「仕事量が膨大」などではなく、
「これ、私じゃなくて
よかったんじゃない?」
って思うものが仕事として一番辛い。
違和感は自分から自分へ起こるシグナル。
放置せず、今やっている仕事のあり方を
しっかり考えることも大切。
「作品は名刺。
最高の仕事をプロフィールに!」
と受講生の背中を押す高河さん。
作品も人間関係も育てていくもの。
縁を大切にしながら、指名で仕事を取り続けるために、
全ての仕事に“今できる最高”を込める。
その繰り返しこそがキャリアなのだと
締めくくってくれました。