業界における知識や、プロとしての心得など
その道を極めた
プロフェッショナルが
エールを込めて送る熱きメッセージ!
loundraw 氏
大学1年生の春にイラストレーターとしてデビュー。小説『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』の装画で注目を浴び、以来、数多くのヒット作の装画を手掛ける。イラストのほかにも、アニメや小説、漫画、作詞など幅広いジャンルで創作活動を行う。2019年には、クリエイター仲間たちと共にアニメーションスタジオ《FLAT STUDIO》を設立。2021年に公開された短編アニメーション映画『サマーゴースト』で映画監督デビューも果たす。
全7回のワークショップも、いよいよ最終回。
今回は、装画からアニメまで幅広く活躍する
人気イラストレーターのloundrawさんが
講師として登場しました。
10代でデビューし、現在27歳。
数々の仕事を手掛けてきた
loundrawさんの仕事術とは……?
第1回のワークショップで講師を務めて下さった
株式会社ストレートエッジ代表の
三木一馬さんがモデレーターとして、
仕事のパートナーである編集者視点から、
さまざまな話を引き出してくれました。
専業作家になるとは思ってなかった10代の頃
10代で商業誌デビューを果たし、以来、様々な仕事を手掛けてきたloundrawさん。編集者の三木さんも、「イラストレーターとしての最終形態」と呼ぶほど、そのお仕事は多岐にわたっています。
ただ、順風満帆なキャリアに見える一方で、実はデビュー前は、将来はイラストだけを仕事にしようとは考えていなかったのだとか。
ワークショップでは、そんなloundrawさんが、10代でデビューすることになったきっかけや、デビュー後に大変だったこと、また、大学卒業後に就職せずに専業作家になった決め手など、ご自身の歩んできたキャリアについて、包み隠さず、教えていただきました。
作品を作る大前提は、
絵にメッセージを込めること
数多くの作品を手掛けるloundrawさんに対して、三木さんから投げかけられたのが、「作品を作るときに心がけていることは?」という質問です。
これに対するloundrawさんの返答は「大前提は、メッセージを込めること」。
イラストの上手い・下手という技術的な部分だけではなく、その「絵」の背景に伝えたいメッセージがあるからこそ、ほかのイラストレーターさんたちとは違う、個性を出すことができるのだとか。だからこそ、作品を作る際は、自分自身が絵を通じてどんなメッセージを伝えたいのかを、考えるようにしているそうです。
そのほかにも、自分の絵を成長させるために仕事のたびに意識することや、自分の絵に触れた人に深い余韻を感じてもらうための工夫、プロとしてやっていく上での重要な姿勢などを語っていただきました。
大事なのはコミュニケーションスキル
現在、アニメスタジオを運営し、多くの人と関わる機会が増えたというloundrawさん。日々、イラストの仕事に関わる上で、特に重要だと感じるスキルとして挙げたのが「コミュニケーションスキル」でした。
いかに絵がうまくとも、相手ときちんと話せるコミュニケーション力がないと、相手が何を伝えたがっているかをきちんと受け取ることができません。また、自分はどんな想いを持って絵を描いているのか、クライアントに説明が必要になるシーンもあります。
そんなときのために、コミュニケーション力を鍛えておく重要性を、loundrawさんは真摯に教えてくれました。
新しい挑戦は創作における
進化の幅も大きくする
続いて、常に新たなチャレンジを行うloundrawさんに対して、三木さんから「新しいことに挑戦するとき、『怖い』とは思いませんか?」と投げかけられました。
この問いに、loundrawさんからは「やってみてイヤだと思ったら、やらなければいい。新しいことを始めて、突き詰めるたびに、創作における進化の幅も大きくなっていきます。その進化を感じる楽しさを何度でも味わいたいので、新しい挑戦を断る手はないですよね」とのポジティブな回答が。
そのほかにも、プロデビューするための秘訣やSNSの活用方法など2期生たちのモチベーションをかき立てるような実践的な創作のヒントが盛りだくさんに紹介され、最終回のワークショップは終了しました。
レポートまとめ
10代でデビューした人気イラストレーターloundrawさんが、自身の仕事論についてたっぷり語ってくれた最終回は、聞き手の三木さんからの編集者目線のアドバイスも加わって、非常に充実した講義となりました。
これまでのワークショップで講師を務めて下さった方々のお話にも通じるような数多くのメッセージは、今後イラストの世界で活躍していく2期生一人ひとりの心にも、深く刻まれたのではないでしょうか。
これからも、夢応援団は若きクリエイターの方々の挑戦を応援し続けます。
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